セミ
※セミの話です。虫が嫌いな人はすっ飛ばしてください※
この季節、セミが鳴きだすと私は通勤時、地面を見ながら歩きます。
セミがひっくり返って、もがいているのを見ると、レスキューするためです。
灼熱のコンクリートの上でひっくり返って、何もない空に手足を伸ばしているのを見ると、なんだか自分が悪夢を見ている気がして、「だ、大丈夫か~」となります。
また人通りが多い時間帯に、地面から出てきた羽化前のセミの幼虫がフラフラ歩いていると、ほれ、危ないよ、と樹に掴まらせてやります。
今まで地下で長い月日を過ごし、やっと地上に出てきて短い一生を送る。
せっかくの「セミ生」、短い期間にうまく伴侶と巡り会って子孫を残してや、と思います。
ところで私のレスキュー方法なのですが、セミがひっくり返り、空に向かって一生懸命手足を動かしている胸のあたりに人差し指を出します。
セミは素直なのか(単純にアホなのか)、助かった~、てな感じで疑いもせず
あっさり「ひしっ」と指に掴まってきます。溺れる者は藁でも掴む、を地で行くようです。
そのまま大人しく指に掴まっているので、私は身近な樹に歩いて行ってその指を近づけます。
セミは、樹が分かるようで(セミの眼はどういう見え方がするのだろう?)こちらのことは振り返りもせず、樹に掴まる、掴まる~てな感じで一生懸命、樹に向かって手を伸ばします。
樹に乗り移らせてミッション終了。
セミに掴まれても全く痛くありません。サワサワするくらい。ひしっと指にしがみついてくる様は、まるで赤ちゃんが指を掴んでくれるような感じです。
小動物が好きな方、虫が大丈夫な方は、セミのレスキュー、いかがでしょうか。
大人しく指に掴まってくる様は、とてもかわいらしいです。
※以前、ブログでセミに指を吸われたと書いている方がいらっしゃいました。私は今までそんな経験はないのですが、ご注意ください。セミの手足あたりに真上から垂直に人差し指を差し伸べると、指にしがみつかれるだけです。
あと、私は地方出身なので、あ、こりゃセミだねってすぐ分かるのですが、虫に慣れていない方は十分お気をつけてくださいまし。