ひとり言日記

ひとり言をつぶやいています^^

クモよ さらば。

こんばんは。

いよいよGWですね。

昨夜から降り続けた雨が止み、ベランダに出ると片隅に、おや、クモが巣を作り出している。去年のクモと同じ種類に見える。。。

 

去年の夏、猫の額のように狭いコンクリート仕立てのベランダに小さなクモが巣を作っているのに気づきました。

長い間、この部屋に住んでいるのですが初めての出来事でした。

いつもの私だったら、「ここは餌ないから、ちゃうとこで巣、作りや」と言って

住居の近くの樹に放逐していたと思います。

去年の私は寂しかったのか、結局そのままにしておきました。

餌は、自分がどうにかしようと思った。

毎日帰宅するとベランダにいる小さなクモに「ただいま~」と話しかけていました。

 

周囲には言えなかったしこれからも多分言わないのですが、私はクモのために近辺の道路わきの雑草についている小さな羽虫を取ってきていました。

道を歩くときは、雑草ごと切り取る為のはさみとビニール袋を持ち、きょろきょろしながら歩いていました。怪しいおばさん。

住宅だらけ、コンクリートだらけの環境で私が見つけられる小さな虫は、季節が夏から秋にかわると少なくなりました。

図鑑でクモは餌がかからないと分かると、引っ越していくと読みました。

だから私が餌を与えなくてもいいのですが、餌がないと分かるまでずっとひもじいのではないかと。。。

コンクリートで固めた狭いベランダには餌となる虫もいないし、伴侶にも出会えんなぁ、と思ったのですが、しばらくいて欲しかった。

ただ、クモのために他の虫の命を与えるのが辛かった。

私自身が、今まで、そしてこれからもずっと他者の命をいただいて生きていくのに。

 

冬にクモを見かけなくなり、巣だけが残りました。

寿命が尽きたのかと思ったとき、寂しい気持ちと同時に、もう心配しなくて良いと少しホッとしたのも事実です。

そんな中、思いがけず今年もまた出会えて嬉しかった。

でも生きた虫を与える行為がやはり自分にとって辛く、悩んだ末、今年は近所の樹の葉にそっとクモを放逐しました。

せっかく来てくれたのにすまない、そしてありがとう。

毎日君に話しかけることができて嬉しかった。君に幸あれ。